旦那様は高校教師

公園 PART2



其の夜も、私は夜の公園でお気に入りの場所を独り占め。



友達の事、先生の事…。



色々な事を考えていた。



辛い事もあるけど3つの約束を守る事で、今までよりも遥かに毎日が楽しい。



其れも此れも先生のお陰。



先生、本当に有り難う。



「よぉ!!」



あっ、先生だ♪



「先生、こんばんは」



私は滑り台を降り、下で待っている先生の元へ向かう。



入学式の日に此処で会って以来、先生は毎日公園へ来てくれる。



「はい、差し入れ」



えっ!?今日も!?



「あ…有り難うございます…」



喜ぶべきか拒むべきか悩むけど、先生は差し入れも毎日欠かさない。



コンビニの袋をブラブラさせ、必ずおにぎりを持参して来るの。



私はいつも遠慮がちに袋を受け取り、ベンチに座って其れを食べる。



今では其れが当たり前のように、私の日課になっていた。





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