極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます

純ちゃんの命

マサさんには時間の許す限り、ずっと純ちゃんと一緒にいてあげてほしい。


私も毎日純ちゃんの病室に行った。


今日は純ちゃんの好きな雑誌と、牛乳プリンを持って病室に入る。


純ちゃんは顔色もよく、元気だ。


私が純ちゃんの所へ行くと、マサさんは必ず病室を出て行く。


別に出て行かなくていいのにと、二人で顔を見合わせて笑う。


「今日のプレゼントは雑誌とプリン。それから、ジャ、ジャジャーン、チョコレート。」


「今日はバレンタインだから。売店のチョコレートだけど、マサさんに純ちゃんからあげるといいよ。」


純ちゃんは頷いて、受け取ってくれた。


「真子さん、ありがとう。」


今日は女の子が告白出来る日なんだから、純ちゃんも堂々とマサさんにチョコレートを渡していいと思う。


マサさんは必ず受け取ってくれるはず。


だって、そこには愛があるから。


兄妹愛でも、愛にはかわりない。






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