極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます
もう、我慢しないで。


我慢しなくていい。


怖いとか、痛いとか、嫌だとか、たくさん我儘を言って欲しいです。


「本当は怖いの、私がいなくなったら、みんなが私の事忘れちゃうんじゃないかって、そう思うと体の震えが止まらない。」


そんなことないから。


純ちゃんの事は絶対忘れない。


「私は忘れない!世界中の人がみんな純ちゃんの事忘れても、私はずっと忘れないでいる。私が生きてる限り忘れない。それじゃ駄目。」


震える純ちゃんを抱き締めた。


思わず、車椅子から立ち上がってしまう。


「立ち上がって大丈夫。」


うん。


「歩けるし大丈夫だよ。純ちゃんの体暖かい。純ちゃんは生きてる。今もこうして生きてる。」


みんな同じ。


「明日の事は誰にも分からない。明日生きてるなんて保証は何処もないんだよ。だから純ちゃん、今日を精一杯生きよう。」


こんな事しか言えなくて、ごめん。



でも、本当にそうおもってるから。


明日の事は誰にも分からない、だから今日を精一杯生きて行こう。


そう思って、私は生きて行く。


これからも、ずっと。









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