極上ショコラ【短】
休暇明けの今日は、体の節々が痛くて堪らなかった。


昨夜、終電を逃さなかったのは幸いだったけど、執念深さすら感じる篠原の体力は一体どこから来ているのだろう。


小説家なら体力なんて無さそうなものなのに、彼の運動量は尋常では無いような気がする。


もっとも、あたしはベッドの上での事しか知らないのだけど…。


「塚本(ツカモト)」


「はい」


ため息をつきそうになった時、会議を終えて戻って来た編集長に呼ばれた。


「お前、今度のパーティーの件はどうなった?」


嫌な予感を抱きながら彼の元に行くと、予想通り痛いところを突かれてしまった。


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