天使な君は儚すぎる夢を僕にくれた
悲しそうな目をしている。


僕は、初音さんが言った言葉を反芻していた。


「僕は卑怯なだけだよ、怖いんだ。女性と付き合った事もないし......」


「ねぇ、海君」


黙っていたしえるが、口を開いた。しえるの様子が少しおかしい。


「ん?どうした」


「キスしてあげる」
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