天使な君は儚すぎる夢を僕にくれた
僕はしえるに押し倒されていた。しえるの体が密着して身動き取れない。頭が真っ白になる。


「何............するんだよ?」


「キスだよ」


しえるの顔が僕に近づいてくる。と思ったら、いきなりしえるは笑いだした。


「本当に海君は可愛いな~」


「お前、からかったな?」


「元気出るかなと思って、えへへ」


ぺろっと舌を出すしえる。


「海君はもっと自分に自信持った方がいいよ。私は海君が好き。同居人としてだよ」


「......自信なんて簡単には持てない」


初音さんの顔がまた脳裏をよぎる。窓の外を見ると、雪が降っていた。
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