アイスクリームの美味しい食し方
「ふふふ、新、
だーいすき!」

私はソファの上で寝転ぶ新にダイブして
抱きついた。

「俺も、大大好きですよ。
いい子だから大人しくしてて。」

新は読んでる本から目線を逸らさず、
私を自分の胸に寝転ばせ、
猫を撫でるように
髪を撫でた。


今日はお店がお休みなため、
帰ってきてからこの調子だ。


割り切ってからの私の甘えっぷりは
半端じゃない。

ブラコンな妹と化している。

そして、
相変わらず妹に甘いお兄さんみたいな
新の態度に
振り回されている。

こうして、
ソファで抱き合って横になってるのに
全然何にもない。
普通。


本当、女の子として見られてない。

まぁ、期待もしていない。
こうして甘えられるだけで、
幸せなんだもん。
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