最高の恋の見つけ方
「絵里は全然、わかってないね」



「もう、俺の世界に絵里は存在しないから」



「私は、葵くんのこと、忘れたくないよ」



「勝手にしたらいいんじゃない」




「俺にはもう関係ないことだから」




葵くんは私から、立ち去った。一度も振り返らずに。


そして、私は、葵くんをひどく傷つけてしまった。







その日以来、葵くんの部屋のブラインドが開くのを見ることは、もうなかった。
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