カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
いつもなら


長く感じる塾からの帰り道が…




更に長く感じていく……








どうして…



こんなに…













胸が苦しいんだろ…








家にたどり着くと

「ありがとうと」



カズキはにっこり笑って今来た方向へ戻っていった。







それから。



カズキは、



塾の帰り道で私を待つ事が増えていく。



特に話す訳じゃなく、ただ黙って塾の帰り道を歩いくだけ。




話す事はなくても、



私はこの時間がとても好きになっていた。









私の住む街は夏がとても短く気がつけば、



秋の気配…


夏休みも終わりを告げていた。






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