鬼畜御曹司と貧乏お姫様
腰に巻かれた手を外そうとしたが力が強すぎて外す事ができなかった。


「はぁ…あ、今何時だろう…」


私は近くにあった
時計を見た。



4:50

そう時計は示していた。



あと10分で5時
じゃない!!!


呑気に寝てられない!


「愁夜さん!起きて!」



私はパシパシと体を叩いた。


「…あ?何だよ…」


「私メイドの仕事が5時からなの!後10分で始まるから手離してよ!」



私が言っても更に
抱き着く力を強めてきた。


「愁夜さんてばぁ!」



するとドアがノックされた。


ガチャ…



「おはようございます愁夜様。千陽さんはお部屋にもおりませんでしたので私が伺いました。
今日は紅茶とコーヒーどちらが…っ!」
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