【密フェチ】告白
もう心臓が、モタナイ……。
「アイツら買出し遅くね?」
ビールなくなっちゃったよ
とハルト先輩は空の缶を振った。
イイ……。
缶を持つ指の形が、タマラナイ。
「もうすぐ着くってユニからメールありました、おつまみ作りましょうか?」
「イヤいいよ、冷蔵庫空だし、でも野菜室にワインはあるかな?」
「持ってきますね」
あたしは
キッチンに入り
野菜室から白ワインをとる。
「コルク抜き、その辺に吊るしてない?」
「はい」
見つけて部屋に戻ると
先輩がワインを受け取ってくれた。
「高そうですけど、いいんですか?」
「あぁ、アイツら戻ってくる前に空けちゃおうぜ」
そう言って
キュッ、キュッ、と
コルクを抜いている先輩の手が、指が
力が入る度に筋が立ち
ゾクゾクして
返事も忘れて見入ってしまう。
この指に触れてもらいたい。