【密フェチ】告白

 ボトルを片手でつかみ

 グラスへと注ぐ

 動作の1つ1つが

 ドキドキするほど素敵。





「んじゃ、乾杯☆」



「はい」





 グラスをアオル

 指のカタチも、好き。



 て言うか、こんな

 見とれてる場合じゃないよね?







『貴梨香、2時間だからね!!』

『頑張って告白するんだよ?』







 そう言って

 気を使ってくれた

 可児先輩と旭先輩とユニ。



 いつもの楽しい営業宅飲み仲間。



 フラれても、気まずくしない約束。





 みんなからもらった時間だから

 勇気出さなくちゃ!!





「貴梨香ちゃん? 酔った? 大丈夫?」





 コン、コンッ、と

 あたしの頭を先輩の指がたたく。



 それだけでもう、あたしは……。





 でも…――





「もっと……」



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