笑う門にはオレ様がきた!!
リビングを抜けて
廊下の一番奥突き当たりに
師匠の部屋がある。


緊張しながらノックする。


返事がない。


やっぱり起こさない方がいいのかな?


でも、
せっかく作ったし
冷めないうちがいいよね?
その方がおいしいもん!


よしっと覚悟を決め
恐る恐るドアを開け中に入る。


社長室のあるフロア同様
ブルーを基調とした部屋はいかにも
『和 堀江』らしいデザインだった。


落ち着く部屋だな…


必要最低限の物がおいてあるだけで
部屋の真ん中には
ドンッとキングサイズのベッド。


師匠は広い広いベッドの真ん中で
濃いブルーのシーツにくるまり眠っていた。


近づいてそっと顔を覗き込む。


やっぱり、眠っていた。


へぇ、寝顔ってかわいいじゃん。


意外にもあどけない寝顔に驚きつつ


「師匠?」


とそっと声をかける。


反応がない。


「師匠?
朝食の用意が出来ましたよ」


と少し体を揺すってみる。


するとーーー



< 24 / 212 >

この作品をシェア

pagetop