想 sougetu 月
 最初は上手くできずに不規則な動きだったけれど、だんだんと斎に合わせてもっと深い快楽を得られるような動きが出来るようになる。

「っ……はぁ……あっ、そんなにしたら……」
「ああん! 斎、いい……いいよぉ」
「あ……どんどん絞まってくる……。はぁ……そんなに……いい?」
「ん……」

 さっきまで感じていた恥ずかしさなどどこにもない。
 あるのは与えられる快楽をもっとと、望む気持ちだけだった。

「ああ……斎……いい……こんなの……おかしくなっちゃうよ」
「月子の感じてる顔……すごくくる……もうそろそろもたない……かも」

 動きは激しさを増して、ぐちゅぐちゅと水音が激しくなる。

「あっ……あ、はあ……斎」
「くっ……も、イきそう……だ……」
「斎……」

 奥の深い場所にまで斎のものが入ってきた。
 私は斎がもっと奥まで入れるようにと足を開き斎にしがみつく。

「ああ! ……もう……月子っ!」
「ん……あん……」
「う……あ……ああっつ!!」

 斎は一際大きな声をあげてズンと私に1度強く打ち付けると、後は小刻みに動いて私の上に崩れた。

 私の中で斎が痙攣している。
 そこで斎が避妊してなかったことに気づいた。

 いまさら気づいても仕方ないし、日付からしたら今日は安全日に入る。
 少し不安だけど、妊娠していることはないだろう。

 斎の荒い息を聞きながら自分も息を整えているうちに、私は闇の中に落ちていった……。
 
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