もっと傷つけばいい
さすが、東京。

こんなに高級だったら家賃もすごそう…。

頭の半分が恐怖で埋まっている中で、もう半分は違うことで埋まっていた。

ソウはその中にあたしを連れて入って行った。

エレベーターに入ると、ソウは最上階のボタンを押した。

…さ、最上階!?

あたしはソウに視線を向けた。

彼の顔は、端正に整った顔立ちをしていた。

いわゆる、イケメンと言うヤツだ。

チーン

エレベーターが最上階についた。

ソウと一緒に降りると、大理石の床のうえに赤い絨毯があった。

すごい、中まで高級だ。
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