同期が急に変わったら…。〜将生side〜
東亜での商談を終えて、
いずみと飲んでいる。
東亜のエロ専務、
いずみにセクハラしやがった。
が、
止めようにも、
気が付いた時には遅かった。
『いずみ、今日悪かったな。』
いずみに謝ると、
平気だと笑っていた。
『何よ?気にしてくれてるわけ?』
と、いずみに聞かれて、
一瞬適当に答えようと思った。
が、
ここは正直に
『ああ。まあな。』
と、いずみの目を見て答えたら、
いずみはまた、
そんな年齢じゃないから平気、
だと言う。
終いには、冗談まじりに
『次は、
こっちからお尻差し出そうか?』
と、俺を笑わせた。
いずみは、
自分が不快だった事を何も言わず
逆に
俺の気を紛らわしてくれる。
こういうところに
グッとくる。
どうする事も出来ず
何も言えなくなって黙る俺。
情けねぇ。
いずみと美味い飯とアルコール。
まさに俺の癒し。
この時間を奪われるなんて、
考えられない。
………。