翼~開け放たれたドア~
「チッ」

秋人は渋々といったように

「わかったよ」

と、頷いてくれた。

…決まりだな。

楽しくなりそうだな。

フッと、笑みがこぼれた。

久しぶりに笑ったような気がする。

「あ!空夜が笑ったぞ!!」

「あ、ほんとだ。珍しいね」

「まじかよ、明日雪じゃね?」

「まだ秋になったばっかだけど」

飛鳥、直、蓮、秋人が驚いていたが、俺は気にせずに言った。

「…春輝を、王覇に入れる」

~空夜 side end~
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