《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~

究極の選択ー和也SIDE-

俺は何食わぬ顔して、自宅に戻った。


桃は実家に里帰りしてて、不在。俺たちはすれ違ってばかり・・・



* * *


秘書の仕事は社長との外回りが多くて、毎日、バタバタしていた。


今日は内勤で、互いにデスクに向かっていた。
忙しない日々を考えたら、こうして俺と社長を包むゆったりとした時間が新鮮に思えた。

相馬社長は溜まった資料に目を通していた。

俺はパソコンで文書作成。


あれから、美苑夫人と話をしたのかな?

人のコトを気にしている場合じゃあないんだけど。


濱部社長夫妻みたいに取り返しのつかないコトにならないか心配だった。


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