《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
「どうした?手が止まってるぞ…緑川」


「いえ」


「?」

静寂の社長室に響く内線の音。番号は受付席。


「はい、社長室です」


ーーーー緑川君?桃がちょっと、具合悪くなって…医務室で寝てるの


相手は羽原さん。


桃が倒れた!!?



ーーーーもしかして、妊娠してんじゃない?


妊娠っ!!?



止めてくれーーー・・・それだけは夢であって欲しい…






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