守ってくれますか?

オカシナ女 シュウside


何が起こったんだ?


頬がズキズキと鈍く痛む。

ヒカリが俺を見下ろしている。
無表情で。


「あなたっ、なんなのよ!?メイドのくせに、なにシュウ様のこと叩いてんのよ!!!」


さっきまでキスをしていた女の叫び声で、理解した。

俺は、ヒカリに叩かれたのか・・・・

・・・・・・いや、アレは叩くっつーより・・・


「叩いたのではありません。ぶん殴ったんです。」

・・・・うん、そうだ。
殴られたんだ。


・・・・・初めて殴られた・・・


「そっちの方がヒドイじゃない!!なんでシュウ様のことをっ!!!」

そうだ。
なんでだ、ヒカリ。
いきなりすぎるぞ!


「なんで?制裁ですよ。せ・い・さ・い!」

「制裁?」

女が聞く。

ヒカリは俺を見たまま答える。

「ええ、そうです。」


「なんで、制裁を受けないといけないんだ?ヒカリ。」

俺はやっと口をはさめた。


制裁?意味わからん。


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