不機嫌な果実

★不機嫌王子と大喧嘩

【凌也side】

学校が終わり、家に帰ろうと、

靴箱の所に向かった。

・・・すると、

目の前で、一人の男が、

誰かに告白してる場面に直面してしまった。


・・・ったく。

こんな所で、告白なんかすんなよな。

そんなことを思いながら、

横を通り過ぎた。

・・・マジ、ありえねぇ。

・・・

「…ゴメン、私誰とも付き合う気ないから」

その声は誰でもない。

桃子の声だった。

・・・

「・・・おい」

オレは、無意識に桃子に喋りかけていた。


「りょ・・凌也。何?」

「もう、用すんだんだろ?来い」


「え、あ、え?」

告白した男は、呆然と立ち尽くし、

俺たちを見ていたけど、

そんな事はどうでもよかった。
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