彼の秘密と彼女の秘密
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___凛___
「なぁ、凛。あいつはここの事マネージャーに話してるんかな?
後一番気になってたんやけど、両親にも。
普通男と暮らし始めただけでも心配やのにここには2人もおんねんで?」
「そうねんですよ、嵐。僕もその事を相談しようと思っていたんですよ。
どうします?僕は昨日食事に行くまで”茉莉”だという事に気づかなかったんですよ。
昨日本人から聞いて知りました。あれだけ有名な子ですから、事務所はすぐにわかりますが、
現実逃避の理由がわからない以上、連れ戻されてしまうと考えるのが普通ですしょうねぇ。
ですが、両親には話しておくのが筋ですよね」
「そやなぁ...。今日の引越し祝いの後にでも聞いてみようか」
「そうですね。そうしましょう」