さよなら御伽話(メルヘン)またきて現実(リアル)【完】
「どしたん?自分彼氏できたんか~?」
私の発言を聞きつけてきたヤネンが、まるでお団子のように三つ並べて串に刺したタコ焼きを手に、ひょうひょうとやってきた。
流石大阪人、昼食でも地元愛を主張するとは抜かりない奴め。
そばに座るミツルと安守もヤネンの声に反応したのか、こちらに耳を傾けているようだった。
「そうなんだよ聞いて聞いて!もうね、優しくてカッコ良くて笑顔が素敵でお色気たっぷりで、ほんとーっに私の中の理想の王子様みたいな人なの!」
「なんかめっちゃ大物臭するなぁ。なんて名前なん?ウチの知ってる人だったりして」
「えー、知ってるかなぁ」
「なんや勿体ぶらんといてや自分〜!で、誰なん?」
「えへへ、三年の和泉川明先輩だよ!」
声を弾ませた私とは裏腹に、一同は黙りこくってしまった。
え、なにこの明らかにまずい空気。
私何かいけないことを言ってしまいましたでしょうか?
私の発言を聞きつけてきたヤネンが、まるでお団子のように三つ並べて串に刺したタコ焼きを手に、ひょうひょうとやってきた。
流石大阪人、昼食でも地元愛を主張するとは抜かりない奴め。
そばに座るミツルと安守もヤネンの声に反応したのか、こちらに耳を傾けているようだった。
「そうなんだよ聞いて聞いて!もうね、優しくてカッコ良くて笑顔が素敵でお色気たっぷりで、ほんとーっに私の中の理想の王子様みたいな人なの!」
「なんかめっちゃ大物臭するなぁ。なんて名前なん?ウチの知ってる人だったりして」
「えー、知ってるかなぁ」
「なんや勿体ぶらんといてや自分〜!で、誰なん?」
「えへへ、三年の和泉川明先輩だよ!」
声を弾ませた私とは裏腹に、一同は黙りこくってしまった。
え、なにこの明らかにまずい空気。
私何かいけないことを言ってしまいましたでしょうか?