結婚に愛はあるのか?
「こんばんわ」

軽いノリで言ってきたのは。


「あ、この人ね、私の彼氏なんだけど、

瀬戸奏(せとそう)っていうの」

ニコニコ顔の美樹が、彼氏だと教えてくれた。


「これ、オレのダチ、瑞樹と、陽介。

仲良くしてやってな」

奏の隣にいる、2人の男友達の名前を教えてくれた。

瑞樹は、優しそうな草食系男子。

陽介は、クールなと言うより、無口に近いイケメン男子。


「私、愛って言います、宜しく」

私は微笑んで自己紹介をした。

…それから、私たちは、8人乗りの車へ。

運転席には、陽介。


「愛ちゃん、助手席に乗ってやって。

陽介となんか話してやってよ」

「・・・え、はい」

ちょっと引き気味だったけど、言われたからには、

乗らないわけにもいかず、助手席に乗り込んだ。

中央の席には、瑞樹。

後部座席には、奏と美樹が乗り込んだ。


…間もなくして、一軒の家の前で、車が停車した。
< 3 / 149 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop