私の初恋は屋上で
嘘‥‥‥。


どうゆうこと??


『な、なんで?』
私は単刀直入に聞いた。

『え、乃愛覚えてねーの?』


覚えてる‥‥?



意味わかんない‥‥‥。



『純也、お前に言いたいことがあるんだ。乃愛、お前も聞け。』
『う、うん』


何?


お父さんも静香さんも、俯いていた。



『実はな、乃愛は‥‥‥。』








『10歳の頃事故にあって記憶をなくしているんだ。』






‥‥‥お兄ちゃん??


な、何言って‥‥‥。




『ちょっ、何言ってるの?お兄ちゃん。冗談はやめてよ』
『乃愛。そろそろ知っておくべきだから俺は言ったんだ。ちゃんと受け止めろ。』


ドクン‥‥‥‥‥。



『どう‥‥‥して‥‥‥。』


『乃愛が‥‥事故‥‥。』
純也もおどろいたようだった。
目を丸くしている。
手も小刻みに揺れ、顔色もすごく悪い。



まさか、ね。

私が事故にあっていて、記憶をなくしているなんて‥‥‥。


だれか―。





嘘だと言ってください―。
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