優しい部屋

その日の夜は久々に地元の奴らと飲んでた。

やっぱ昔から知ってる奴らばかりだと面倒な気遣いもいらなくて楽しい。


俺と同じで就活とか、やりたいことが見つからなくて困ってるって奴もいたし。
そーいう奴らと話すことで正直ホッとする自分もいた。

すでに短大出て働いてるってコもいたけど、そいつともけっこーいろいろしゃべれてよかったと思う。


そんな中。
メールの着信音。

見なくても音で誰かわかる。

なぜかその場で開くのは躊躇われて、少し場所を変えて携帯を開く。



from ハナさん
「動物園いけなくなっちゃった……


コータくん。

私さいてーだ……」

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