学園王子様は、俺様です。



言葉で好きと言わない分、キスで伝わって欲しい。





だけど…優しくキスしようと思っても、朱里の発する甘い声によって



激しくしてしまう。




「ふ…ぁっ…」





そろそろ限界だな。





俺はそっと唇を離した。






「も…もぅ…甘いよぉ…」




俺に身体を預けて、クタッとなる朱里。




「ん? 何が甘いわけ?」




わかってるけど、あえて言わない。



言おうか言わないか迷ってる時の、朱里の顔は面白い。



…そして、可愛い。





「わっ…わかるでしょぅ…北村くんと、北村くんのキスが、だよ…」
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