一途過ぎたら大変!?
~嬉し楽し!?文化祭役員~

~Side 舞~

あのイケメン転校生大澤誠也が来てから二日。

私の人生の中でこんなに頭がパニックになったことなんて無かった。

今までの私は特に可もなく不可もない大人しく過ごしていたのに、私がどこに行くにも付いて来ようとする。

さすがに隣に座っている本人に

「ねー、転校生君。えっと、大澤君?なんで私にそんなにかまうの?

覚えていますか?って言ってたけど、どこかで会ったことあるのかなぁ?」

私にしては、はっきり言った方だと思う。

そんな私に

「大澤君だなんて・・・・・・『せいや』って呼んでください。」

ってなぜか照れながら笑っている。

こ・・・・・・この人は話がまともに出来ないのか!?

それともわざとなのか??

「えっと・・・・・・それじゃぁ、誠也君?

もしかして覚えていないことを怒っていてわざとそう言う態度とかをとっているの?」

同じ座っていてもどうしても背の高い彼を見上げる形になるが、負けずに問いかけてみた。

「誠也君なんて・・・・・・君付けなんてしなくてもいいのですが・・・・・・。

しかも、そんな可愛い顔で・・・・・・じゃなく」

そこまで言って気を取り直そうと思ってか少し咳払いをした後

「怒る・・・・・・ですか?俺があなたを怒ることはありえないですよ。

それに覚えていなくても今あなたに出会えたのでかまわないです。

何処かで会ったと言うのは、子供の頃少し遊んだことがあるって言うことだけですので、

舞さんは気にしなくても良いですよ。

そんなことより・・・・・・今の俺を舞さんには見てほしいと思っています」

そう言って、私の手をとって微笑んだ。


ってむやみに微笑みかけるなぁ~!!

思いっきり眩し過ぎるわ!!!

俺を見てってなんで?何で私??

だって出会ってまだ二日だよ??

って言うか、子供の頃遊んでたみたいだけど・・・・・・でも、転校してきてからずっとこの調子なんだよ?本当になんで??

分からない事だらけだよ・・・・・・。

私の事ばかりかまってるから友達出来ないよと忠告しようとしたんだけど、物腰柔らかく明るくさらにイケメン過ぎる誠也君はすでにクラスだけではなく学校の人気者になっていた。

ほんっとに分かんない・・・・・・。


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