魔法がとけるまで
…このやりとりが数分間続いたのちに、座間さんが言った…。



「…何もしませんから、今夜は一緒に寝ますか」


えぇぇぇぇ~~~!?
ブンブンブンブン…。
湯気が出そうなほど真っ赤な顔をして、首を左右に振った。



座間さんはベッドに潜り込み、招き入れるように布団を半分開いた。



それを見たショコラが座間さんの脇に滑りこんだ。



「ホラ、猫も一緒やったら、大丈夫ですよ?」



一夜限りの夢やから…。


コクンと頷いた私は、思い切って、座間さんの隣に寝転んだ。ふわっと布団を掛けられる。



「こうしていると、温かいですね」



「はい………」



私は、安心して目を閉じた…。座間さんとショコラの隣で、幸せな気分で夢の入口へと向かった。


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