魔法がとけるまで
美味しいとは言わなかったけれど、ガッツリおかわりまでして…美味しかったんかな?



「ふぅ~食った食った」


「美味しかった…?」



「まずかったらこんなに食われへん。料理、うまいねんなぁ」



「うまくはないけれど…自炊してたら、慣れてきました」



汚れた食器たちを洗っていると、綾瀬さんが、私の横にくっつくようにして立った。



ちょっと…邪魔。



「後で一瞬に風呂、入ろうか?」



「うちのお風呂、狭いから」



綾瀬さんのシモネタをサラッと交わした。



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