甘い心はあなた一色





カツカレーを美味しそうに食べる織くんを見ていたら、自然に笑みがこぼれた。



結婚なんてしたら、毎日こうしていられるんだろうなぁ、なんて。



きゃぁぁぁ!!



「コラ、妄想しない」



「へっ!?あ、ごめん」



バレてたかぁ。いかんいかん。



こんなんじゃ、いつか愛想尽かされちゃう!



「そんなんじゃ嫌いにならないから、安心して」



「う゛……」



そこまでわかっちゃう?



あたしは体を小さくしてハンバーグをつつく。



あたしの行動は、どうやら織くんには全部お見通しみたいです……。



< 100 / 396 >

この作品をシェア

pagetop