甘い心はあなた一色
「やっぱり織だー。何してるのー?」
そう歩み寄ってくるのは、美少女朱音ちゃんと女の子数人。
朱音ちゃんは髪を巻いて、この前よりいっそう大人っぽい。
まわりの女の子達も、そう。
年下なのに……なんか負けた気がするんだけど。
いやいや勝負してないんだけど……。
「なにって、見ればわかるだろ」
「え?」
「紗英子さんと回ってるの」
――あれ?
織くんの声のトーンが、いつもより低い気がする。