甘い心はあなた一色




「織くんに、早く会いたくて」



だから急いで来たんだよ?



もうすぐ着くって織くんのメールを見てから、どうにも待ちきれなくて。



織くんに会いたくてたまらなくなる度に、ああ好きなんだなって思い知らされちゃうんだ。



「俺も会いたかったよ」



「織くん……」



あたしの気持ちに応えてくれる織くんに、また好きって気持ちが溢れる。



「はぁ、だめだよ紗英子さん」



耳元ではぁーとため息が聞こえる。



「え?なにが、だめ?」



「最初からこんなんじゃ、俺今すぐ紗英子さん襲っちゃうかも」



「えぇ!?」



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