甘い心はあなた一色




それくらい織くんが好きだから。



もうあたしは、織くんしかいらないの。



織くんがいれば、今のあたしならなんでもできちゃうよ。




「紗英子さん」



「ん?」



「本当に卒業おめでとう」



ギュッと抱きしめられて、再びあたしの頬を涙が伝った。



「うんっ……ありがとうっ」



大好きだよ。




同じ学校にいなくても毎日会いに行くし、織くんだってきっと来てくれる。



織くんがツラいときは隣にいてあげたいし、夢があるなら一番に応援してあげたい。



あたしが想えば、織くんは愛をくれる。



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