甘い心はあなた一色




「ヤキモチ焼いてくれたんだよね?嬉しいよ」



「しし、織くん……」



人のヤキモチを、笑顔で簡単に流さないでくれるかな?




「大丈夫。俺は紗英子さんが好きなんだから」



「……っ!!」




あぁ、もう。



どうして織くんはそうやって、あたしの言ってほしい言葉をくれるの。



どうしてあたしのことを、そんなにわかってくれるの?



1年間、あたしだってずっと織くんを見てきたのに――。




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