シークレットガール
終わりと始まり
順調に体は回復し、あたしは退院した。


まだ、若干不自由だなと思うことはあるけど、、、


でも、困るほどではない。


そして、退院して真っ直ぐに向った場所は、、、


警察庁。


あんなに来たくないと思っていた場所に、自分で向う日が来るなんて思わなかった。


もう、俯くあたしはいない。


あたしは、堂々とあの人が待つ部屋へと向った。


__コンコンッ__


ノックをし、ドアを開けた。


「お前から、俺のところにくるなんて初めてじゃないか」


そう言い、デスクから立ち上がり、ソファに座りなおす。


あたしも同じように、あの人と向かい合うようにソファに座った。


いつもそうだ、あの人と向き合うと自分の言いたいことが言えなくなる。

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