天使の贈り物 




「……ねぇ……成実……。

 私、そーすけさんが好き……。

 どうしたらいい?
 私じゃダメなの?

 私じゃ、そーすけさんの
寂しさ……うめれないの?」




私じゃ……
そーすけさんの寂しそうな表情……
取り除いてあげれないの?





そーすけさん……。




とろんっとした瞼が重くなって
視界が真っ暗になっていく。




……そーすけさん……。



「成実、もしかして……
 彩巴ちゃんに奏介、
 自分の過去話したんじゃねェ?

 だから……」




意識が途切れていく向こう側で
そんな会話が
耳に届いたような気がした。




……そーすけさん……。


私じゃ……
貴方の隣に立つことは
つとまりませんか?





告白する……
勇気すら持てない
私には……
貴方を待ち続けることしか
出来なくて……。




少しでも早く、
貴方に振り向いてほしくて
今日も貴方に流され続ける。




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