君との初

「佐久夜!」


次の日、あたしは佐久夜に今日、夜会えるか聞いた。


「夜?あ、うち今日両親いないからいいよ」


と、快くOKしてくれた。


あとは、あたしの頑張り次第だよね。


頑張らないとな…佐久夜のために。




…夜。


佐久夜と、持ってきたケーキを食べて、お祝いした。


「15歳、おめでとう!」


「おう」


「これプレゼント」


「お、サンキュ」


よし、プレゼントも渡したし。


ここからが、勝負だ…!


心臓の鼓動が速くなる。


「あの……」


「あ?なんだ?」


「あっ、あたしを…」


「ん?なんだよ」


「あたしも貰ってくれますか…?」


「…っ?!」


昨夜の顔が赤くなってる。


当たり前だよね、突然だもん。


勇気出して言えた…!


あとは返事を待つのみ!


「あの…それって…ヤって欲しいってこと…だよな?」


改めて言われると、恥ずかしいな。


「まあ…そういう、事…です…」


「…本当にいいのかよ?」


「さ、佐久夜のため…なら…」


「……じゃあ、ヤる…ぞ?」


「…は、ハイ…お願いします…」


その言葉に彼の手が、あたしのブラウスのボタンを外した。
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