【短編】さくらいろ。



「もし君が本当に死んでしまったら、この桜になってよ」



「どういう意味?」



きょとんとしている私にあなたは微笑みを向ける。

それは春の日差しのように柔らかく、どこまでも優しい。



「俺のこと毎日見てて。そうすれば必ず思い出すよ。

綺麗に咲く花になった君を。

君とここにいる今を。

必ず、想うよ」


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