*ビビッドDAYS!*



「ぎ、ぎゃああアキちゃん!」

「アキ! なにやってんだよ!」
 


わたしと信号機が慌てて彼女を取り押さえる。

ここは6階だ。

落ちたらひとたまりもない。



「死んでやる! 死んでやるわぁぁ! 貧乳なんて地面にめり込ませてやるわよぉぉぉ」
 


アキちゃんは乳に対してひどくネガティブな人だった。



「大丈夫だアキ! 俺よりはある!」
 


何が大丈夫なのかさっぱり分からない信号機の誤った慰めに、彼女は当然ながら激昂する。


< 45 / 154 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop