僕と甘口レアな ラブはいかが?
「支社長には現状がご理解いただけていないようです。」

「僕の命令は絶対だ。」

「いいえ、ここでは誰も従わないと思います。」

「そんなバカなことがあるものか!」

「では現場へどうぞ。いらしてください。私のセクションはいつでも戦場なのです。」

「いいだろう。この目でしかと見よう。」

「くすっ。」

「なぜ笑うのだい?」

「いえ、ちょっと今のお言葉が時代劇っぽかったので、つい。失礼しました。」

「華奈、君といると楽しい。今夜の食事が楽しみだ。」

「私はご一緒できるとは申しておりません。」

「いやいや、苦しゅうない。」

「こちらです。」

私はオフィスのドアを開けた。

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