悪魔ニ花束ヲ
◆◇◆


澄み渡る青い空―――

暖かな陽気。晴れの日、人間の気分が高揚するのはこの頭上の見慣れた無限大の青が、限りなく広がる事で抑制された自己を解放し、日光浴によって人間も光合成を行ってるんじゃないかと黙々と考える昼下がり。
平和だ、なんて平和な国なんだ日本…


―――「やあ超ドぶすちゃん」

わたしの思考はその低血圧で不機嫌な声に脆く葬り去られる。超、がついてレベルアップですか。このままいくとわたしの外見はこの辺じゃ最強の負のオーラを出すんでしょうね。


「勿論、聞こえてるよね?」


聞きたくないがな!



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