青春謳歌 After Story




「か、可愛くなんて無いです///」


せめてもの抵抗で少しだけそっけなく言うと和輝さんはそういう所が可愛いんだと私に言った。



そういう所って・・・こんな風にそっけないところが?


いまいち和輝さんのポイントが分からない。




「とりあえず、当初の目的通りデートに行くぞ。」




ギュッと再び手を握りまた歩く。


今日は和輝さんとデートの約束をしていた。



待ち合わせは1階のラウンジで、でも私は一人でそこに行くことが出来なくて友華について来てもらったのだ。


そこにさっきの出来事があって少しだけ忘れてしまっていた。




「陽菜、どこか行きたい所はあるか?」

「えっと・・・ベリラテのケーキが食べに行きたいです!」

「ベリラテのか?」

「はい、今日はカップルデーだから安いんです!!」

「そうか・・・。それは楽しみだな。」




和輝さんの笑顔に私も笑う。



ベリラテ・・・『ベリーズ・ラテ』とは有名なケーキバイキングのお店で若者から老人まで幅広く人気のあるお店。



色々な種類のケーキを取り扱っていてとても美味しいしデザートばかりで無くパスタやスープも取り扱っていて私はよく食べに行く。


それに、私達は二人ともお菓子やケーキが大好きだからこのカップルデーは嬉しい。



こう見えて和輝さんは甘党だから、高校生の時はよくお菓子を作ってあげたなぁ・・・。


懐かしくて笑ってしまう。




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