青春謳歌 After Story




「友華、考えたりしたことはあるけど・・・やっぱり怖いから・・・・・・。」




私が小さな声で言うと友華は優しく私の頭を撫でた。




「確かに誰にだって怖いって気持ちはあると思うよ。
でもさ、陽菜はそれで満足なの?」

「え?」

「もっと、自分だけを見てほしい。
もっと近づきたいとか考えたことあるでしょ。
そういう気持ちはとっても大切で大事なものだから・・・春原先輩に言わないと伝わらないよ。」

「伝わらない・・・。」




友華の言葉が重く私に圧し掛かった。


確かに何もしていないのにこうしてくれないのかな?とか不満に思うのは自分勝手だと思う。



思いは言葉にしないと相手には伝わらないんだ・・・。


ギュッと手に力を込めて私は友華を見た。




「友華、私・・・頑張ってみる!」




怖い、すごく怖いけど・・・これを乗り越えないと先には進めそうにない気がする。


だから、今回は頑張ってみようと思う。




「それでこそ陽菜だよ!
任せて、陽菜に似合うとびきり可愛い下着を用意するから!!」




私の言葉に友華は張り切った様子で下着を選び始めた。




「え、あ・・・ほどほどでいいからね、友華・・・。」

「心配しないで、陽菜。
私、これでも人のを選ぶの得意だからさ♪」

「いや、得意とかの問題じゃないと思うんだけど・・・。」




そんな私の言葉は全く聞かず友華は楽しそうに私の下着を選んでいた。





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