月夜見ヴァーメイル
序章




こんな『目』いらなかった。

お祖父ちゃんがくれた、こんな『目』
私には必要なかったのに。



「――…僕が見えるの?」

今にも消えてしまいそうな貴方を
見つけてしまったのは、この『目』のせい。


だけど私はまだ、この『目』の正体を知らない。




――…私とアヤカシ達の夏が、始まろうとしていた。


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