君と歩く

少し前に家についた。
私が家の中に入るまで見届けてくれていた荒川くん。

やっぱり、とても優しい人なんだな。
 
家についてもリビングには行かず、部屋に直行する。

「はぁ…。」

先ほどのことを思い出し、ため息が出る。

告白されて、断って…。

抱きつかれて。

あのあと、一瞬だけ少し腕の力が強まってから私のことを離してくれた。
そして、「頑張って。まだ諦めれないけど応援するよ…。」と、切なげに伝えてくれた。


< 218 / 221 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop