強引男子のイジワルで甘い独占欲



責めてやればいいって事は分かってた。
周りの女が面倒だからって私を盾にして押し付けるな!って。
バカボケアホ!って。
それくらい言っても許されるハズだ。

むしろ、いつも偉そうな眞木を責めたてる公正な理由があるんだから、ここぞとばかりにこっちが偉そうな態度を取ってやればいい。
チャンスじゃない。
チャンス……私が何かを狙って機会をうかがってたわけじゃないけど、とりあえずはチャンスだ。間違ってもピンチじゃない。

……それなのに。
眞木をうっかり好きかもしれないなんて考えが一瞬でも脳裏をよぎってしまったせいで、私の気持ちはこれでもかってほど追い詰められていた。

別に、万が一眞木を好きだったとしても問題はない。
だけどそれは、会わないならって話で、週の半分以上を眞木と一緒にランチとっている私にとっては、大問題だ。

しかも今日がそのランチを一緒にとる日とかもう……ついてなさすぎる。
いや、毎週毎週、おいしいお弁当を作ってきてもらっておきながらついてないっていうのは失礼すぎるけれど、でもついてない。


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