手話~僕等のカタチ~
……さてどうしよう。
どうすりゃいいんだ…この状況……
邪魔者が消えて良かったのだが、そうなると俺は笹村と二人っきりということになる。
そのうえ手を繋いでいるので緊張感が半端ない。
…でもいつまでもこれじゃ駄目だよな。
軽く深呼吸をして、おもいっきり息を吸い込み、声を出す……と見せかけて手を動かす。
【綿菓子買いに行くか!】
顔を輝かせて何度も頷く笹村。
そんなに頷かなくても…(笑)
嬉しそうに笑う彼女を見て、俺も自然と顔が綻ぶ。
二人で手を繋ぎながら、人混みの中へと足を踏み入れた…