手話~僕等のカタチ~
「えっいや、あの…」
「ん?なんだい?」
「……なんでもないです。」
ごめん笹村、今だけカップルってことにさせてくれ。
そう思いながら金魚に夢中になってる笹村の手を、少しだけギュッと握る。
おじさんから袋を受け取り、彼女を連れて向かった先は隣の金魚すくい屋。
生憎俺の両手は塞がっているので、俺の顔を見た笹村に、
「金魚すくいする?」
そう言うと、勢いよく3回ほど首を縦に振る笹村。
苦笑いする俺をよそに、彼女はもうすでに料金を払ってポイを持ち、準備オーケーな状態に。