手話~僕等のカタチ~
慎司は授業中から寝てて、昼休みになっても起きないから置いてきた。
慎司が来る前に渡してしまおう。
アイツがいたらうるさいからな。
俺の隣に座って弁当を広げる笹村の肩をトントンと叩く。
【ん?どうしたの?】
俺を見る彼女。
軽く深呼吸をし、俺も彼女を見て微笑みながら言った。
「誕生日、おめでと。」
それと同時に、背中に隠しておいたプレゼントを渡す。
彼女の口が『え…』と動いた。
そして……
__…ポロッ……
俺を映した彼女の瞳から、一粒のしずくが落ちた。